/

​三色のインタヴュー

Tricolour interview

2021.7.12
インタヴュアー/ホームペー
ジ作成者
 

​まずはこのインタヴューをホームページに組み込むことを快諾して頂いたことに感謝の意を、ありがとうございます。私がホームページの作成を依頼されてから本作では、7つの素材(大理石、タイル、鉄、アルミ、アクリル、コンパネ、発泡スチロール)で製作した机の天板と、天板を支える格子状の脚を中心(拠点)に六甲山を巡るピクニックを行いました。

ピクニックは会期中(2020年9月12日-2020年11 月23日)の毎週日曜日にそれぞれ天板を選ぶところからはじめます。元気があれば大理石のを、ちょっと調子が悪くてもアクリルやアルミの軽い天板があるので安心です。どの天板にもぴたっとおなかの脂肪に沿ったくぼみがあります。これは私のおなかのでっぱりを(できるだけ)正確に切り抜いたり、削り取ったりして作られたものです。私はそのくぼみをおなかにぴたっとくっつけて外に出かけます。

天板の上にはピクニック道具をのせているのでバランスを取って慎重に歩きます。芝生のくぼみや道と道の重なりにあるわずかな段差にも気を配ります。身体のどこかが疲れてしまったり、惹かれる場所を見つけたら、天板の置き場所を探します。そっちこっちが天板を支える脚に見えてきます。天板が身体から離れると、自由になった身体は休みながら、腰を下ろした場所で新しく動きはじめます。

こうして移動と休憩を繰り返す私は、留めておきたいと思ったことを、メモや絵、拾い物として天板に蓄え、夕方には重さと共に展示室へと持ち帰りました。そしてそれらをピクニックの度に並べかえていきました。

予行ピクニックを含めて全16日間のピクニックを終えると、展覧会場の天板や脚の上にはたくさんの拾い物や大量のメモがピラピラとピクニック道具と一緒に混ざりあい、偶然で決定的な配置をつくっていました。

 2020年1月から世界的に感染拡大を続けている新型コロナウイルスは、日本に住む私たちにも大きな影響をあたえました。私は自粛期間中に無人の森(大原野森林公園)を散策するという方法で、ウイルスという自然が私から一時的に奪った様々な活動を他の自然で補うということを行なっていたのですが、静かな森は私にとってあまりにとっかかりが少なく無機質なものに感じられました。六甲の山で行なったピクニックは、静かな森と普段私が位置していた生活や制作活動の中間で、自然や人、作品との関わりを未整理に引き戻し、再考し、何よりも楽しむための手立てでした。